22日に投開票された東京都議選で自民党とともに、厳しい戦いになったのが公明党だ。都議選では36年ぶりとなる公明党公認の落選者を3人も出した。北多摩3区(定数3、調布、狛江)の公明新人、飯田健一氏(41)も苦しんだ一人だ。支持層を固めるだけでは当選ラインに届かないとみて、党を超えたあらゆる手段を尽くし、議席を守った。
「ありがとうございます!」
投票が締め切られた2時間半後の22日午後10時半過ぎ。調布市の事務所に、最後の当選者になったという知らせが届くと、飯田氏は大きくガッツポーズを見せた。次点候補との差は1343票。薄氷の勝利だった。
前回の都議選、北多摩3区で公明公認候補として議席を取ったのは中嶋義雄氏(75)。7回連続当選のベテラン議員だ。その後継として選ばれたのが飯田氏だった。
陣営が予想した当選確実ライ…